【説明】
ネイティブ高校生用のボキャビル教材です。
英会話スクールのアメリカ人に見せたら苦笑いしながら"I'm not sure these words are needed to know"と言っていたので、おそらくノンネイティブにとってはかなり難しいものだと思います。
定価: 1,333円(Kindle版)、1467円(ペーパーブック版)
難易度: 10/10(目安は5でセンター試験レベル)
おすすめ度: 9/10
【Cons】
>難しい
容赦ないです。
英検1級の語彙問題くらい?
国連英検特A級にぴったりな気もします。
注がついていない単語でもガンガン未知のものが登場する。
あとことわざは難しいですね。
ネイティブでも知らないものも多く掲載されています。
ネイティブ用の教材なんだから当たり前だけど。
>多い
399ページある上に、クイズコーナーもあるので物凄く時間がかかります。
穴埋め問題はページ戻るのがめちゃくちゃだるいので飛ばしていいと思います。
それでも25~30時間くらいかかりました。
1周目できちんと未知単語にチェックしておけば2周目は10時間もかからないと思います。
>和訳がない
ネイティブ用教材なのでそんなもんはありません。和訳は甘え。
(まぁでも電子版なら知らない単語をタップするだけで辞書引けるので大丈夫です!)
>音声がない
これは正直不便でした。
kindleの標準辞書に発音機能がついてないので仕方ないです。
一応発音記号phonetic symbolsはあります。
【Pros】
>レイアウト
日本の単語帳と全く異なるテイストで驚きました。
Day単位で
1. 文中の未知語の意味を推測させる
2. 未知語を短文の空欄に補充させる
3. 未知語と定義を結びつけさせる
というタスクをこなしていき、5 Days分が終わると
4. 総チェック
というWeek単位の総まとめが待ち受けています。
つまりこの本を一冊終える過程で、各単語に少なくとも4回は触れるのです。
正直、感動しました。
以前
ボキャビル対策の記事で「とにかく意味がわからなくても何回もその単語に触れる必要がある」という旨のことを書いたのですが、この本ではただ読むだけで自然にそれが成されるようになっています。
日本の多くの単語帳、例えばターゲット1900なんかは自分で覚え方を考える必要がありました。
しかしこの本ではただ与えられたタスクをこなしていけば自然と語彙が身につくようにできています。
もっと早く読んでおけばよかったと後悔。
>再登場
一度登場した語彙が文中で頻繁に再登場するシステムは良いですね。
昔のゲームでボスラッシュやってるような気分。ロックマンとか。
多読とボキャビルが並行できて最高です。
ある程度の英語力(TOEIC950以上or英検1級くらい?)があれば、こういう本でボキャビルした方が効率良さそうですね。
英語を英語で学ぶといいますか。
Twitterの実力者たちが英英辞典に手を出す理由もなんとなくわかりました。
>色塗り
これは電子書籍の強みなのですが、さきほどの画像のように色塗りがしやすいです。
取り消しもらくらく。
さらに、他の人がハイライトした箇所がランキングとして表示されるマリオメーカーみたいな機能もついています。(面白いけどこれ必要か?)
Amazonレビューによるとペーパー版は紙質が微妙らしいので、買うなら電子版一択だと思います。
辞書もワンタッチで引けるので時間節約できます。
>マルチタスク
これは新型iPad Proの強みです。
Twitterをしながら勉強ができます。
Twitterが勉強の邪魔になるなどという言説は時代に取り残された者の甘えなのです。
この機能自体はWindowsの劣化版なのですが、iOSで出来るようになったのは素直に嬉しいです。
【こんな人にお勧め】
・英語キチガイ
・英語マゾヒスト
おしまい!
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